地下を対象とした数値解析では、3次元地質モデルを作成しておくことで様々な情報分析が可能となります。このような場面で、Geo-Graphia3の地質モデルと数値解析メッシュの高速生成機能が役立ちます。

３次元地質モデルの活用

3次元地質モデルは、Geo-Graphia3を用いて作成することができます。作成された3次元地質モデルは、トンネル掘削に伴う湧水量予測など、数値解析と組み合わせて問題解決や将来予測に活用できます。

地質モデルに基づく解析メッシュは、地下構造物や地質特性をより精密に表現します。これにより信頼性の高い予測解析や性能評価が可能となります。

トンネルへの適用

• 地質モデルの更新に基づく情報化施工
• 仮想ドレーンモデルによる地下水情報化施工
• 切土工・盛土工・深礎杭・立坑・基礎などの3次元変形解析
• トンネル掘削ステップを考慮した3次元変形・地下水連成解析

斜面への適用

• 地すべり面と掘削面を考慮した地質モデル作成と仮想ドレーンモデルによる地下水排除工の効果検証
• 地すべり変形を考慮した解析

地下水環境への提供

• 広域地下水流動の評価
• 地中熱の利用
• 広域3次元地質構造を考慮した移流分散解析（水源への影響検討）
• 河川の築堤・道路工事前後の降雨による堤防への影響検討（周辺構造物の詳細なモデル化に対応）

* 細野他：仮想ドレーンモデルを用いたトンネル坑内湧水量予測の高度化に関する研究，土木学会論文集F1(トンネル工学），Vol.78，No1，pp1-12，2022.