数値解析ソリューション
3次元浸透流解析を用いた予測
地下水環境の保全に関わる諸問題は、地下水流れの影響が広範囲におよぶ場合が多く、解析対象は多くの地質構造をまたぐ3次元領域となります。 地層科学研究所では、浸透流解析を数多く経験しています。
解析例紹介:「トンネル掘削による地下水影響解析」、「斜面の浸透流解析」の解析事例を紹介します。
トンネル掘削による地下水影響解析
トンネル掘削に伴う、坑内への地下水流動を解析します。
留意点
- 掘削された面を浸出面に設定。覆工や遮水シートにより掘削面からの流出がない場合は不透水境界として設定。
- 3D-Flowでは定常<->非定常間での物性変更が可能。従って、非定常ステップで対象箇所を覆工コンクリートの透水係数に更新可(メッシュ変更は不可)。
解析結果例
解析担当者メモ
地下水低下は、地盤沈下や農業用水・生活用水の枯渇に関係しています。また、坑内への流入量を把握することで、対策工の検討や坑内の排水設備の検討に活用できます。
3D-Flowでは注目節点の水頭の経時変化を数値出力することも可能です。
斜面の浸透流解析
降雨浸透による地下水流動系を解析し、地すべりとの関連があるかどうかを検討します。
留意点
- 降雨量の単位は透水係数と同じ次元で設定。
- 水圧/流量などの経時変化値は3D-Flowの[グラフ作成]メニューより取得。
解析結果例
解析担当者メモ
- 降雨変動に伴い、すべりが誘発されると予想される層において負圧状態から水圧がかかる様子がシミュレートされました。
- 流速に関する出力はパイピングなどの検討に応用することも考えられます。
その他解析例
- 広域地下水流動解析
- 止水材効果検討解析
- 揚水井効果検討解析
- トンネル内湧水影響検討解析
- 降雨浸透解析
- 掘削/切土面からの湧水量評価
- フィルダム内の浸透シミュレーション など