トンネルの情報化施工では、観察や計測データをもとに適切な工法を検討する手法が用いられてきました。その中で、計測データや観察結果は前方予測や地山・支保系の安定性評価のための基礎データとなり、また設計変更、工法変更の判断において重要な役割を果たします。

Geo-Graphia の統合可視化技術をトンネル施工に活用

トンネル施工開始前に、既往の資料をもとに 3次元地質モデルを作成しておきます。これを基本として、切羽観察結果や各種計測・探査データを重ね合わせて表示し、トンネル掘削の進捗とともに地質モデルを更新していきます。新しい地質モデルや計測・試験データをもとに、必要に応じ数値解析を実施し、より適切な補強工や掘削方法を検討します。基礎となる技術は、以下のとおりです。

• 地球統計学的手法による地質境界や地下水面の推定
• カルマンフィルタを用いた変形性や透水性の逆解析
• 3 次元座標を基本とした資料・計測・観察・解析データのデータベース化