数値解析ソフトウェア
Geo-Graphia3
3次元地質モデリング・メッシュ生成ソフトウェア
地質モデルの作成、数値解析モデルの作成、解析の設定・実行、結果の可視化までサポートするソフトウェアです。自社でも実際の業務に活用しており、ユーザー目線でのフィードバックを行い、継続的に操作性や処理性能の向上を実現しています。
主な特徴
- 多くの機能をシンプルな手順で操作できます。
- 強力なメッシャー機能で種々の解析に利用できるメッシュの作成が可能です。
- 地質モデルから解析モデルへの変換をシームレスに実行できます。
- モデルの局所的な形状をスムーズに修正できます。
- ブーリアン演算機能を搭載し、地層境界を横切る構造物の形状をモデル化できます。
製品構成
モデル作成のための基本機能に加え、活用シーンに応じたオプション機能(地質モデル機能・解析モデル機能)を選択できるソフトウェアです。
※定額利用(サブスクリプション)の場合はフルオプション
基本機能1:インポート、エクスポート、画像の取り込み/表示、メッシュ生成など
モデル作成で使用する基本的な機能です。
- インポート:図面データ(DXF/DWG形式)、国土地理院データ、点群データ(xyz/PCD形式)、ボーリングデータ(xml)、FEM(Femapニュートラルファイル)、Geo-Graphia(goa)、V-nasClair(川田テクノシステム社製)など
- エクスポート:DXF/DWG形式ファイル、点群データ(xyz)、 FEM(Femapニュートラルファイル)など
- 地質図などの図面をインポートし、オブジェクトへ貼り付け
- 地質図から地質境界線をトレースして図面データから面を作成
- Tri(三角形)・Quad(四角形)、 Tet(三角錐)のメッシュを生成・編集
- 任意の位置での断面表示
基本機能2:便利に使う、プレゼン表示のための機能など
- 作成中のファイルに対して実行されるメニューコマンド、編集作業などの一連の作業の記録と自動化
- 表示中のモデルを画像として任意のファイル形式(gif・bmp・jpeg・png形式)で保存
- メモや引継事項などをテキストとして付箋代わりに配置
- 座標間の距離、線分の角度、体積などの計測機能(体積はソリッドメッシング後に計測)
- 視覚的効果:モデルやオブジェクトの透過表示、複数ウィンドウの同時表示・全画面表示
地質モデル機能:
サーフェス/境界面作成・地質モデル化、ボーリング作成、切断面作成など
地質モデルをスムーズに作成できる機能です。
- 点群の間引き・移動などの編集機能
- 点群やボーリングからサーフェス・境界面を作成
- 地質モデルの領域を境界面で分割して地質モデルを作成
- 任意の位置での切断面作成
- 座標(xyz)や緯度経度からボーリングデータを作成
- 割れ目モデル作成、ステレオネット解析
解析モデル機能:
Hex(六面体)要素の作成・編集、解析プリ/ポスト機能など
解析モデルの作成や、数値解析の条件設定や実行、結果の可視化を行う機能です。
- Hex(六面体)モデル作成・編集(地質モデルの底面を押出して解析モデルを作成・分割数などの編集)
- Hex(六面体)モデルに地質モデルの地質情報を反映
- Hex(六面体)形状のソリッド要素に対して、サーフェス(断層等)の分布を反映
- 任意のソルバー*1を指定した解析を実行
- 境界条件や物性値などの解析条件の設定
- 解析結果から等値面を作成
- 任意の座標における解析結果の推定機能
- 仮想ドレーンモデルの解析に対応(別途、AC-UNSAF-VD*2(仮想ドレーンソルバー)が必要です)
*1:現時点での使用可能ソルバーは、Dtransu-3D・EL(3次元浸透流・移流拡散解析)、飽和・不飽和3次元浸透流解析プログラムAC-UNSAF3D、AC-UNSAF-3D-VD(仮想ドレーンソルバー)です。
*2:AC-UNSAF3D-VD(仮想ドレーンソルバー)は、当社Webサイトにて無償公開しています。
他ソフトウェアとの連携
- V-nasClair Kitシリーズ(川田テクノシステム株式会社製・3次元設計システム)で設定した地質情報をインポートして地質モデルの作成ができます。また、V-nasClairへの地質関連データ形式のエクスポートに対応し、相互運用が可能です。
- BIM/CIM 関係(V-nasClair/GEO-Kit,J-LandXML)や、FEM関係(Femapニュートラルファイル(.neu),ジオメトリー(.bdf))ファイルインポートに対応しており、地質モデルや解析モデルの作成・編集が可能です。
適用事例:地質モデル作成や解析での利用
本ソフトウェアを用いた解析やモデル作成事例です。お客様の目的や用途に応じてご活用ください。Geo-Graphia3を用いた地質モデル作成、受託解析も承っています。
お気軽にご相談ください。
- 地すべりの排水トンネルへの影響検討解析
- 開削工事の3次元浸透流解析と支持杭の変形解析
- 広域3次元の移流分散解析(水源への影響検討)
- 地すべり面と掘削面を考慮した地質モデル作成
- トンネル掘削ステップを考慮した3次元解析モデル作成
- 河川の築堤・道路工事前後の降雨による堤防への影響検討(周辺構造物の詳細なモデル化に対応)
- 鉱山の採掘現場の地質モデル化(掘削土量計算に利用)
ライセンス形態
購入(永続ライセンス)、または定額利用(サブスクリプション)を選択できます。
- 購入(永続ライセンス)
- 基本機能と活用シーンに合わせた機能を選択して一括購入
- サポートは別途加入(購入価格の15%)
- USBキーによる認証
- 定額利用(サブスクリプション)
- オプション機能を含む全機能の使用が可能
- サポートを含んだ費用
- Web認証(年間契約の場合の利用可能・川田テクノシステム(株)より販売)
項目 | 動作環境 |
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CPU | 64ビット Intel® マルチコアプロセッサ |
メモリー | 8GB以上(16GB以上推奨) ※モデル規模に依存 |
ハードディスク | アプリ本体:1GB-2GB、モデル保存:20GB以上 ※モデル規模に依存 |
グラフィックスカード | 下記に準拠したグラフィックスカードに対応 True Color(24bit)もしくはFull Color(32bit)が表示可能、VRAM:256MB以上、OpenGL V3.2以上に対応、NVIDIA Quadro・GeForceシリーズを推奨 |
対象OS | 日本語 Microsoft® Windows 10(64ビット) 、Windows 11 ※管理者権限を持つユーザー |
I/Oポート | USBキー認証の場合は、USB2.0/3.0 Type A ポートが必要 |
その他 | キーボード・マウス・ディスプレイ(またはそれらに類するもの) |
項目 | 説明 |
---|---|
基本機能 | モデル作成で使用する基本的な機能です(必須機能)。 インポート、エクスポート、画像の取り込み/表示、メッシュ生成、断面表示など |
地質モデル機能 (オプション) | 点群やボーリングからのサーフェス/境界面作成、地質モデル化、ボーリング作成、切断面作成など |
解析モデル機能 (オプション) | 解析モデル(Hex(六面体))の作成や編集、数値解析のプリ・ポスト機能、解析結果から等値面作成など |
年間サポート (有償) | ・機能説明、操作に関するサポート (メール/電話/Web会議システムを使った機能説明・操作に関するサポート) ・バージョンアップ費用を含めた年間サポート (加入中は何度でも最新プログラムとViewerのダウンロードが可能) ・サポート加入中のライセンス追加購入時の割引(定額利用対象外) ・サポートサイトの利用(サポート加入中ユーザーのみ) 最新バージョンのダウンロード、操作マニュアルのダウンロード、 更新履歴などの情報を閲覧できます。 ・HASP(ハスプ)キー破損時の無償交換(旧HASPキーを返却) ・オンデマンドセミナーの開催(月額利用者対象外) ご指定の場所・時間・内容で年間8時間分の無料オンデマンドセミナー利用可 |