トンネルの情報化施工支援
情報の統合可視化と情報化施工支援
トンネルの情報化施工において重要な作業の一つは、切羽観察や先進ボーリングなどのデータをもとに、事前に想定した地質構造モデルを更新して切羽前方の地質を的確に予測していくことです。また、施工を担当する技術者は、さまざまな情報を総合的に判断し、安定性や安全性の高い適切な工法を選択します。
このような技術者の意思決定を支援するために、また現場での迅速な状況把握や、チーム内での情報共有にGeo-Graphiaによる情報の統合化と3次元可視化をご活用ください。
Geo-Graphiaによる3次元可視化
トンネルの施工に関連して得られた情報を3次元可視化し、現状の迅速な把握を可能とします。また、得られた情報は空間座標を介し統合管理されます。- 地質関連図面、設計資料、探査結果図面、ボーリング調査結果
- 地形、地質モデル
- トンネル構造モデル、支保、補強工
- 切羽観察結果、断面計測結果など
- 前方探査結果(穿孔探査、TSP、先進ボーリング)

地質モデルの更新による前方予測
トンネル施工開始前に、既往の資料をもとに3次元地質モデルを作成しておきます。 これを基本として、Geo-Graphia上に切羽観察結果や観察・探査データを重ね合わせて表示し、トンネル掘削の進捗とともに地質モデルを更新していきます。 新しい地質モデルや計測データをもとに、必要に応じ数値解析を実施し、より適切な補強工や掘削方法を検討します。
情報化施工支援のための作業フロー
Geo-Graphiaを情報化施工支援に活用した場合の例を紹介します。