斜面防災のための3次元解析 一覧
地層科学研究所では、Geo-Graphiaを用いて地すべり地や岩盤斜面などの地形や地質を3次元で効率よくモデル化します。 これと、FLAC3Dや3DECなどの地すべりやがけ崩れのシミュレーションに適した解析プログラムを組み合わせて、斜面防災に必要な地盤の挙動予測や対策工の効果の検討を支援します。
地すべり対策工の評価

地すべり土塊の形状を3次元的にモデル化し、土塊の移動を再現するとともに、対策工をモデル化しその効果を検討します。
豪雨による不安定化の評価

豪雨により斜面が不安定化する要因は、雨水の浸透による間隙水圧の増加にあります。これを、変形‐浸透流連成解析で表現します。
地震による不安定化の評価

地震時における斜面の不安定化は、地形の影響による地震動の増幅に起因する場合があります。
広域の3次元動的解析を用い、地震に不安定化しやすい場所を抽出することができます。
岩盤崩壊の影響範囲の予測

落石解析では、質点系モデルやDEMなどによるモンテカルロシミュレーションが用いられますが、落下する岩塊を実物と同様にモデル化して解析することも可能です。
仮想ドレーンモデルによる地下水排除工の解析

有限要素法による3次元浸透流解析を行うにあたっては、分水界に境界条件を定める必要性から、数100~数km四方の大きな解析領域を対象とすることとなります。
この場合、ウェルドレーンや地下水排除工などのサイズが相対的に小さくなり、これらを具体的にモデル化しようとすると要素分割のために多くの労力が必要となり、また計算時間の増大を招きます。
仮想ドレーンモデルは、このような課題を克服します。