数値シミュレーション

地下環境

Dtransu-3D・ELを用いた物質移行・密度流の解析

Dtransu-3D・ELは、岡山大学西垣誠教授、三菱マテリアル株式会社様、株式会社ダイヤコンサルタント様の三者により共同で開発されたプログラムです。 地層科学研究所では、この実績豊富なプログラムを用いて地下水流れと物質移行の解析を行います。 特に、Dtransu-3D・ELは密度流解析機能を備えており、塩淡境界の解析なども可能です。 Geo-Graphiaを用いて、複雑で大規模な物質移行解析を実施します。

Dtransu-3D・ELの特長

Dtransu-3D・ELは地下水の流れと物質移行を同時に解く機能があり、このため溶質の濃度変化により地下水の密度(重さ)が変化し、 地下水流れが変化するといった、地下水と物質移行の相互作用を解くことができます。この機能は、密度流解析と呼ばれます。
地層科学研究所では、Dtransu-3D・ELに対応した 専用プリ・ポストプログラムを用意するほか、 Geo-Graphiaの 地質モデル機能ソリッドモデル機能を適用した プリ・ポスト処理により、複雑で大規模な物質移行解析を可能としています。

密度流解析の例

    下図の上側は、地表面から供給される物質の溶解によって地下水の密度が増加し、これにより下方へ向かう地下水流れが発生して、溶質が運搬される様子を示しています。
    下側は、塩水と地下水が接する部分をモデル化したもので、重い塩水が地下水の下部に侵入し、いわゆる塩水くさびを形成する様子がわかります。
    このように、Dtransu-3D・ELを用いることで、地下水の密度変化がもたらす現象を表現することが可能となります。
解析例