計測ソリューション

無線やインターネットを用いた計測

Geo-Cube

地層科学研究所では、MEMS傾斜センサーや温度センサー、ひずみ型ゲージセンサーとのインターフェースを備えた無線ユニットを開発しました。 電源が確保できない場所での連続計測や、通信状態が悪い場所での遠隔計測、多数のセンサーを広範囲に配置する計測などに最適です。

2タイプの周波数対応と省電力設計

無線発信ユニットでは、2.4GHz、429MHzの無線データ送信が可能です。吹付のり面やアンカー力の計測など直視が可能な場所では、省電力性やコストパフォーマンスに優れた2.4GHzでの計測が、 また、落石の計測や樹木環境での地下水位計測、地すべり計測などでは、障害物があっても計測が可能な429MHzでの計測が選択できます。
数100m離れた場所に受信ユニットを設置して計測を行います。一つの受信ユニットに対して設置できる発信ユニットは、計測時間間隔に依存しますが、 15分に1回の計測間隔では最大90台の受信ユニットを配置することができます。
また、15分に1回の計測間隔では約半年間電池交換が不要です。

豊富な内蔵センサー

ユニット内には、傾斜角3成分を計測するMEMSセンサー、温度、湿度の各センサーを装備するとともに、必要に応じてブリッジ回路を追加して、外部のひずみゲージ型センサーの値も同時に送信することができます。
ひずみゲージ型センサーを1個接続できるタイプは水位や伸縮計の計測に、8個接続できるタイプは多点変位計や埋設型傾斜計に適しています。

無線ユニットを用いたハイブリッド計測

最小の無線ユニット配置で最大の情報を獲得できます。
  • 地下水位とボーリング孔の傾斜の同時計測
  • アンカー緊張力と設置斜面の傾斜の同時計測