計測ソリューション

レーザスキャニング

Geo-Scanner LISA

地層科学研究所では、Geo-Scanner LISA(ジオスキャナライザ)を使用した計測サービスや計測データを利用した防災のためのシミュレーションを行っています。 Geo-Scanner LISAは、3次元レーザースキャナと高性能ジャイロ、高性能GPSが一つのユニットに統合されており、動作は電気的に一体化されています。 また、ユニットの重量は25kg程度であり、小型軽量で持ち運びも可能です。10Hz程度の振動下でも計測が可能であり、絶対座標を得るためのデータ解析も計測時間の半分程度で行うことができます。 計測誤差も移動体からのものでありながら数10㎜程度に抑えられています。

製品特徴

  • 移動、揺動している状態で3次元計測が可能であり、計測結果が絶対座標で得られます。
  • 航空機や車両などの移動体に固定することなく、自由に持ち運びできるユニットです。
  • 最小限のキャリブレーションで即時利用、高精度計測を可能とします。

活用シーン

移動体計測の利点を最大限に発揮できる計測を実施します。
  • 緊急時、災害時の点群データ取得
  • 埋立土量管理、処分場残量管理
  • 地震時の道路地形変化の計測
  • 液状化による宅地、建物の変形計測
  • 河川堤防の点検、災害時の損傷計測
  • 海岸の浸食状況の計測

ユニット構成

  • GPS
  • モーションセンサ
  • 3Dレーザスキャナ
  • 処理用コンピュータ

点群データの活用例

地層科学研究所では、Geo-Graphia®を用いて、得られた点群データ元に下記のようなソリューションを提供します。
点群データ処理解析も行っています。
  • 地表面データを作成し、ボーリング結果などの地下の情報を元に地層モデリングを行います。
  • 地表面データを作成し、地形解析や流水・落石解析を行います。
  • トンネル内部のスキャニングデータより、トンネル形状を求めます。また、計画断面との差異の抽出やクラック調査の結果などとの比較検討を行います。
  • 地形や地質に関する地域情報を空間座標によるデータベースとして保管します。
    (過去のボーリング、探査データ、モニタリングデータ等)
移動体例、スキャニング例スキャニング例

Geo-ScannerLIZA仕様
項目2axes(2軸)-Type/LISA300
レーザスキャナ部
(ファーストパルス/ラストパルス/
トグル(交互)パルスの選択が可能)
レーザクラスClass1
計測距離*1反射率≥80%の対象物300mまで
反射率≥10%の対象物100m以上
最短距離1m
精度±6mm
レート(1秒あたり)8333
波長近赤外線
ビーム広がり角*20.25mrad
範囲80°
ライン数(1秒あたり)1~20
カラー
モーションセンサー部*3方位精度0.01(0.05)°
ローリング/ピッチンング精度0.01(0.05)°
速度精度0.005m/sec
レート100Hz
*1:明るい太陽光の下では、計測できる距離は短くなる傾向があります。
*2:3mradとは、100mの距離で30°のビーム幅に相当します。
*3:GPSを良好に受信している状態でアライメントを行った時の値となります。GPSのない場合には( )の精度になります。